日本聴力障害新聞(日聴紙)について

日本聴力障害新聞 最新号

日本聴力障害新聞2024年12月1日号(第900号) 2024/12/2発行 - ●東京2025デフリンピックのメダルデザインが決定! 全国8万人超の小中高生が投票(1面) ●【優生保護法問題】(1・8面) 全訴訟が終結 名古屋・福岡・神戸で和解が成立 ●日本聴力障害新聞通算900号発行記念 編集長の鼎談 ろう者と手話の〝真実〟をこれからも… 続きはこちらへ…
日本聴力障害新聞2024年11月1日号(第899号) 2024/11/4発行 - ●東京2025デフリンピックまで1年 ICSDが総会と創立100周年セレモニーをパリで開催(1面) ●【優生保護法問題】(1・8面) 被害者への新たな補償法が成立!約4700億円を捻出 ●能登地方に豪雨 被災者や関係者に支援を(1面) ●「手話言語の国際デー」… 続きはこちらへ…
日本聴力障害新聞2024年10月1日号(第898号) 2024/10/3発行 - ●【能登半島地震】白山市での避難生活が終了(1・12面)  家が全壊したろう者のためのモバイル建築の仮設住宅が完成・入居  奥能登で「おかえりなさい」会を開催 ●東京2025デフリンピックの入賞メダルデザイン 投票実施中(1面) ●【優生保護法問題】旧法制定か… 続きはこちらへ…
日本聴力障害新聞2024年9月1日号(第897号) 2024/8/29発行 - ●【連盟初!】ろう者の手話言語によるデフスポーツ実況・解説中継 9月15日 リアルタイムで全国に向けての配信へ 手話言語アナウンサー等の養成研修が終了(1~2面) ●内閣府が差別のない共生社会をめざして対策推進本部を設置 全閣僚が構成員(2面) ●【優生保護法… 続きはこちらへ…
日本聴力障害新聞2024年8月1日号(第896号) 2024/7/31発行 - ●【旧優生保護法訴訟】戦後最大の人権侵害への救済へ 最高裁判決「憲法違反!」、国に賠償命令(1・8面) 岸田首相がようやく被害者に対面し謝罪 ●「手話施策推進法(案)」 情報コミ推進議員連盟が検討を正式表明(3面) ●戦後79年 悲惨な戦争の記録から平和を願う… 続きはこちらへ…
日本聴力障害新聞2024年7月1日号(第895号) 2024/7/2発行 - ●第72回全国ろうあ者大会で紀の国に2531人が集う(1~6、12面)  ・「誰一人取り残さない運動へ!」 石野体制から7代目の石橋体制に   ・評議員会で「災害時支援体制の強化」を求める特別決議を採択 ●田門弁護士がトップ当選 国連・障害者権利委員に(1面)… 続きはこちらへ…
日本聴力障害新聞2024年6月1日号(第894号) 2024/6/3発行 - ●能登半島地震 被災前の生活へ一歩!(1面) やなぎだハウス修繕完工式 利用者が4カ月ぶりの再会を喜ぶ●国連・障害者権利委員会 田門弁護士が委員に立候補 アジア太平洋初のろう者の委員に挑戦(1面)●帝国劇場のバリアフリー化を!(4面) きこえない観劇ファンら東… 続きはこちらへ…
日本聴力障害新聞2024年5月1日号(第893号) 2024/5/1発行 - ●「やなぎだハウス」での作業再開へ 夏には被災ろう者も奥能登で住めるように 石川本部の取り組み(1・7面) ●昨年7月のWFD評議員会で承認された「ろう児の権利宣言」 子どもが読みやすいよう、イラスト入りで紹介(12面) ●統一試験、全国手話検定に若年層が合格… 続きはこちらへ…
日本聴力障害新聞2024年4月1日号(第892号) 2024/4/1発行 - ●【第20回冬季デフリンピック】(1・6・12面)  トルコ・エルズルムで開催 ~こころをひとつに~  日本選手団 2大会ぶりに過去最多のメダル(銀4、銅3) ●【優生保護法問題】(1・8面) ・名古屋地裁で尾上夫妻が勝訴 ・大津訴訟が結審 原告の森記者が最終… 続きはこちらへ…
日本聴力障害新聞2024年3月1日号(第891号) 2024/2/29発行 - ●【令和6年能登半島地震】(1・2面)  聴覚障害者災害救援中央本部が白山市を訪問  被災ろう者への様々な支援を展開 ●「第72回全国ろうあ者大会inわかやま」の概要 6月に開催 申込みは4月2日まで!(12面) ●楽曲ダンス『しゅわしゅわ☆デフリンピック』 … 続きはこちらへ…
日本聴力障害新聞2024年2月1日号(第890号) 2024/2/1発行 - ●【能登半島地震】(1・2・12面) 〝陸の孤島〟を救え!! 石川県本部ら支援に動く  被災ろう者や1月15日までの救援行動の様子を掲載 ●きこえない・きこえにくい人の司法アクセスの保障を!(8面) 韓国では、傍聴にも負担なく情報保障 ●「黙っていたら被害額が… 続きはこちらへ…
日本聴力障害新聞2024年1月1日号(第889号) 2024/1/4発行 - ●新春対談2024「思いあれば人は動く」(2~4面) ゲスト/栗山英樹さん 聞き手/久松三二連盟事務局長 ●国際ろう者スポーツ委員会(ICSD) コーサ会長が会場視察 日本で理事会やヒアリングも(1面) ●デフリンピック開催基本計画を公表 大会概要に加え、運営… 続きはこちらへ…

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日本聴力障害新聞(日聴紙)の概要

全日本ろうあ連盟は現在、日本聴力障害新聞を毎月1回、約12,000部発行(過去最高は2000年で24,000部)している。略称(愛称)は「日聴紙」でニッチョウシと読む。全国各地のきこえる・きこえにくい人たちの様々な問題、話題から社会の変化をいち早くキャッチし、お知らせするジャーナル。連盟会員の有無に関係なく、きこえない人、きこえにくい人、きこえる人(手話関係者、行政や福祉、教育、労働、医療関係者など)に幅広く読まれている。タブロイド判12頁建(新春号のみ16頁、1面と12面はカラー)。イメージカラーは青色。

綱領:

『日本聴力障害新聞は、真実を守り、すべてのろうあ者に親しまれ、愛されるよう努力する。日本聴力障害新聞は、すべてのろうあ者の社会的地位の向上に貢献し、ろうあ者への理解をひろめ、ろうあ者の真の幸福を追求するよう努力する。』

基本的な編集方針:

①運動の目標、方向を示す、②運動の「起爆剤」となる、③運動の発展に結びつける、④会員相互の団結を強める、⑤国民との連帯を深める

これまでのあゆみ:

日本聴力障害新聞は1948年5月1日に創刊(当時は『日本聾啞新聞』の名称)。発行部数は約300部で、当時の全日本ろうあ連盟会員数は約5,000人、新聞読者の会員比率は6%程度だった。大阪毎日新聞社で勤務していたろう者、大中次郎氏によって発行され、「日本聾啞新聞」は、戦後、地域にバラバラになっていたろう者集団を結びつける役割を果たした。

1年後の1949年6月号から、近畿と東京のブロック新聞を吸収し、「日本聾啞ニュース」と改名した。1950年から4頁建てとなる。1952年に難聴者も対象にした読者拡大の方針を決定、名称を「日本聴力障害新聞」と改めた。やがて、物価が高騰し印刷代が払えなくなり、発行すればするほど赤字が膨らむという状況で、個人経営の限界に達していたため、1957年、経営権が大中次郎氏個人から全日本ろうあ連盟に無償譲渡された。以降、連盟の責任で発行。

「日本聴力障害新聞」は創刊当初から、ろう者の社会参加を拒むものに立ち向かい、不公平な事実を報道することによって世論に問い、不条理を改めさせてきた。日聴紙が報道すると、一般紙、地元紙、国会議員が取り上げたり、地元の聴覚障害者協会が運動を進めることで、びくともしなかった山が動くこともあった。
例:「北城ろう学校の高野連加盟問題」(1981年)、「北海道教育委員会の教員採用問題」(1993年)、「放射能事故と緊急情報」(1999年)、「障害者自立支援法による手話通訳有料化の阻止」(2006年)、「旧優生保護法下の被害者に聴覚障害者も多数」(2018年)