日本聴力障害新聞(日聴紙)について

日本聴力障害新聞 最新号

日本聴力障害新聞2024年4月1日号(第892号) 2024/4/1発行 - ●【第20回冬季デフリンピック】(1・6・12面)  トルコ・エルズルムで開催 ~こころをひとつに~  日本選手団 2大会ぶりに過去最多のメダル(銀4、銅3) ●【優生保護法問題】(1・8面) ・名古屋地裁で尾上夫妻が勝訴 ・大津訴訟が結審 原告の森記者が最終… 続きはこちらへ…
日本聴力障害新聞2024年3月1日号(第891号) 2024/2/29発行 - ●【令和6年能登半島地震】(1・2面)  聴覚障害者災害救援中央本部が白山市を訪問  被災ろう者への様々な支援を展開 ●「第72回全国ろうあ者大会inわかやま」の概要 6月に開催 申込みは4月2日まで!(12面) ●楽曲ダンス『しゅわしゅわ☆デフリンピック』 … 続きはこちらへ…
日本聴力障害新聞2024年2月1日号(第890号) 2024/2/1発行 - ●【能登半島地震】(1・2・12面) 〝陸の孤島〟を救え!! 石川県本部ら支援に動く  被災ろう者や1月15日までの救援行動の様子を掲載 ●きこえない・きこえにくい人の司法アクセスの保障を!(8面) 韓国では、傍聴にも負担なく情報保障 ●「黙っていたら被害額が… 続きはこちらへ…
日本聴力障害新聞2024年1月1日号(第889号) 2024/1/4発行 - ●新春対談2024「思いあれば人は動く」(2~4面) ゲスト/栗山英樹さん 聞き手/久松三二連盟事務局長 ●国際ろう者スポーツ委員会(ICSD) コーサ会長が会場視察 日本で理事会やヒアリングも(1面) ●デフリンピック開催基本計画を公表 大会概要に加え、運営… 続きはこちらへ…
日本聴力障害新聞2023年12月1日号(第888号) 2023/11/30発行 - ●東京都が「みるカフェ」を期間限定で営業 東京2025デフリンピックまであと2年(1面) ●福島県で「デフリンピックフェスティバル」 子どもを対象にデフサッカー体験や手話講座 ●いつでも安心して社会参加できるように(5面) 盲ろう者の問題を考える ●「手話言語… 続きはこちらへ…
日本聴力障害新聞2023年11月1日号(第887号) 2023/11/2発行 - ●世界中どこでも青い光で“手話言語”を(1面) 「手話言語の国際デー」の活動展開 ●【新連載】知ってる?デフスポーツ(2面) デフスポーツに関する情報を分かりやすく解説  第1回は「デフリンピックが始まった年」 ●「デザインで世界に快い風を吹かそう」 東京20… 続きはこちらへ…
日本聴力障害新聞2023年10月1日号(第886号) 2023/10/4発行 - ●2025夏季デフリンピックのエンブレムが決定(1面) 最終候補3作品から都内の中高生65人の投票で ●国連・障害者権利委員会の「勧告(総括所見)」を きこえない立場でどう見るか(嶋本恭規連盟国際委員長・5面) ●2年後のデフリンピックに向け、 7人の国際手話… 続きはこちらへ…
日本聴力障害新聞2023年9月1日号(第885号) 2023/8/31発行 - ●手話言語の国際デー(9月23日) ブルーライトで祝おう!(1面) 今年のテーマ「世界中のろう者が、どこでも手話言語で コミュニケーションできる社会へ!」(2面) 福岡市ろうあ協会がクラファンで70万円達成(4面) ●高齢者特集(6~7面) 連盟・川本忠夫高齢… 続きはこちらへ…
日本聴力障害新聞2023年8月1日号(第884号) 2023/7/31発行 - ●手話通訳による情報保障を考える ・「正職率の伸び悩みと高齢化が課題」  認定試験制度発足から34年、手話通訳者の雇用状況について(6~7面) ・連盟元理事の蠣崎氏が旭日双光章を受章。勲章伝達式の情報保障は?(4面) ・手話通訳の公的派遣どこまで「合理的配慮の… 続きはこちらへ…
日本聴力障害新聞2023年7月1日号(第883号) 2023/7/2発行 - ●「第71回全国ろうあ者大会inおおいた」特集号  2535人が参加する中、  熱気高く「優生思想の根絶を!」「デフスポーツを盛り上げよう」  6.10全国一斉アクションにもアピールチラシで行動  (1~5、9~12面) ●日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会の総会・… 続きはこちらへ…
日本聴力障害新聞2023年6月1日号(第882号) 2023/6/1発行 - ●埼玉県警が赤色警光灯の改善試行 全国初(1面)「緊急走行」と「パトロール」の区別を ●第25回夏季デフリンピック(1、12面) (筑波技術大学の)きこえない学生たちが主役! エンブレムのデザイン案の制作開始 ●「日本ろう者ライフル射撃協会」が発足(5面) 2… 続きはこちらへ…
日本聴力障害新聞2023年5月1日号(第881号) 2023/5/1発行 - ●第25回夏季デフリンピック 第1回運営委員会(1面) 事業の方針を承認/運営委員会体制(8人)が決定 「誰もが活躍できる共生社会へ」 ●【旧優生保護法訴訟】(1、3、6~7、10面) 「国よ、被害者の声が聞こえるか?」  静岡地裁に次いで大阪高裁でも勝訴! … 続きはこちらへ…

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日本聴力障害新聞(日聴紙)の概要

全日本ろうあ連盟は現在、日本聴力障害新聞を毎月1回、約12,000部発行(過去最高は2000年で24,000部)している。略称(愛称)は「日聴紙」でニッチョウシと読む。全国各地のきこえる・きこえにくい人たちの様々な問題、話題から社会の変化をいち早くキャッチし、お知らせするジャーナル。連盟会員の有無に関係なく、きこえない人、きこえにくい人、きこえる人(手話関係者、行政や福祉、教育、労働、医療関係者など)に幅広く読まれている。タブロイド判12頁建(新春号のみ16頁、1面と12面はカラー)。イメージカラーは青色。

綱領:

『日本聴力障害新聞は、真実を守り、すべてのろうあ者に親しまれ、愛されるよう努力する。日本聴力障害新聞は、すべてのろうあ者の社会的地位の向上に貢献し、ろうあ者への理解をひろめ、ろうあ者の真の幸福を追求するよう努力する。』

基本的な編集方針:

①運動の目標、方向を示す、②運動の「起爆剤」となる、③運動の発展に結びつける、④会員相互の団結を強める、⑤国民との連帯を深める

これまでのあゆみ:

日本聴力障害新聞は1948年5月1日に創刊(当時は『日本聾啞新聞』の名称)。発行部数は約300部で、当時の全日本ろうあ連盟会員数は約5,000人、新聞読者の会員比率は6%程度だった。大阪毎日新聞社で勤務していたろう者、大中次郎氏によって発行され、「日本聾啞新聞」は、戦後、地域にバラバラになっていたろう者集団を結びつける役割を果たした。

1年後の1949年6月号から、近畿と東京のブロック新聞を吸収し、「日本聾啞ニュース」と改名した。1950年から4頁建てとなる。1952年に難聴者も対象にした読者拡大の方針を決定、名称を「日本聴力障害新聞」と改めた。やがて、物価が高騰し印刷代が払えなくなり、発行すればするほど赤字が膨らむという状況で、個人経営の限界に達していたため、1957年、経営権が大中次郎氏個人から全日本ろうあ連盟に無償譲渡された。以降、連盟の責任で発行。

「日本聴力障害新聞」は創刊当初から、ろう者の社会参加を拒むものに立ち向かい、不公平な事実を報道することによって世論に問い、不条理を改めさせてきた。日聴紙が報道すると、一般紙、地元紙、国会議員が取り上げたり、地元の聴覚障害者協会が運動を進めることで、びくともしなかった山が動くこともあった。
例:「北城ろう学校の高野連加盟問題」(1981年)、「北海道教育委員会の教員採用問題」(1993年)、「放射能事故と緊急情報」(1999年)、「障害者自立支援法による手話通訳有料化の阻止」(2006年)、「旧優生保護法下の被害者に聴覚障害者も多数」(2018年)