こんにちは。季刊みみ編集長を務めております、西滝(憲彦)と申します。よろしくお願いいたします。
 この9月に141号を発行いたしました。この表紙写真の機関車が走っている場所は岩手県の遠野市です。遠野市はご存じですか。日本の山奥のところにあります。河童がいるという逸話もあります。実際はいないのだけれども、まぁ、その『遠野物語』という説話集にも出てきます。
 この写真は写真コンテストで入賞された作品ではないのですが(本誌では)、今年山形県で開催された第28回全国聴覚障害者写真コンテストで入賞された多くの作品をカラーページにて掲載していますので、写真ファンの方は是非、ご覧いただきたいと思います。
 また、写真コンテストはろうあ連盟の歴史の中で長く積み重ねられていますので、写真撮影が好きな方は是非、来年に長野県で開催予定の全国ろうあ者大会のコンテストへお申し込みいただきたいと思います。近いうちに、日本聴力障害新聞で作品募集を載せる予定ですので、またご覧ください。
 それから、この141号の特集テーマは罪…、罪はこう表現します。「罪に問われたろう者の支援めざし」です。
 非常に珍しい内容が満載です。悪いことをして実際に捕まったろう者の体験が載っています。また、捕まったろう者への支援、刑務所担当官のお考え(姿勢)、少年院の指導員(保護観察官)の寄稿も載せています。また、「累犯」という犯罪を繰り返す(障害者の)行為について、長崎県でのいろいろな取り組みがあるので、その紹介を載せています。
 また、特に、皆さんご存じの弁護士の田門浩先生の寄稿も依頼し、そのお考え、罪を犯したろう者に非があるという見方でなく、社会に責任があるというような見方が大切であるとのこと、「社会がいろいろろう者に対していい影響があれば、罪は減る」というような考えを書いています。
 他(のページ)でも、いろいろと珍しい情報を載せています。例えば、着物の手話の本を出しました。その取り組みの経過を読んでいただいて、「なるほど。着付けの先生からの提案で、みんなで手話を考えて作り上げたのだ」という経過、読んでいただいて楽しくなりますよ。
 他に、北海道の鈴木勲さん(元北海道ろうあ連盟の副理事長)のことを取り上げて、(連載記事)「道」に写真と文章で紹介をしています。「道」の連載も30回近くになります。是非、載せて欲しい方ということで、全国の皆様に(リクエスト)紹介いただきたいと思います。「あの人を載せて欲しい」というご要望がありましたら、ぜひ、編集部にお寄せいただければ幸いです。
 また、新しい連載も始めています。「私のパートナー」という内容で、一回目は静岡県の伊藤(行夫)さん。前の(静岡協会)会長さんです。パートナーが誰かというと、猫さんです。猫との話を、読んでいて楽しくなる内容で載せていますので、是非、皆さんに読んでいただきたいと思っています。
 次の142号がこの冬に発行されるのを是非、楽しみにお待ちくださいね。